RAZER THRESHER ULTIMATE
ゲーミングヘッドセット開発におけるサイエンス
ゲーミングヘッドセット開発におけるサイエンス
より高密度で性能を発揮するため、ECM に比べてサイズの削減が可能
温度変化や振動による影響が比較的低い
性能面での個体差がほとんどなく、より安定した体験を提供できる
使い心地もまた注力すべき要素です。私達ゲーマーは何時間でもゲームにのめり込めますが、不快感はたやすくその楽しさの邪魔をしてきます。使い心地の大部分は、素材の選択と機械設計によって決まります。着用者の頭部と耳の形による主観的なものであると同時に、さまざまな外部的要因(温度、湿度、ノイズ、さらにはストレス度合など)によって影響されます。当社ではどのような状況でも使い心地の良さを味わえるよう、プロゲーマーとカジュアルゲーマーのどちらのケースにも対応した幅広いストレステストを行っています。
まずは重量。第一の目的は、不要な部品を最小限にとどめ、効率的なデザインを作り出し、軽量素材を使用することでできるだけ重量を減らすことです。Razer Thresher Ultimate の場合、重さは 402 グラムとなります。しかし、ヘッドセットは頭の上に乗せているだけではありません。適切な力で頭を鋏むことで、重量をより広い面積に分散させることができます。
当社のエンジニアはさまざまなテストを通じ、力と重量がヘッドバンドおよびイヤークッション全体に均等に分散するよう調整を行い、頭の特定部分に圧力ができるだけ集中しないように設計しました。
使い心地の良さにはフィット感が必須。ワンサイズでは誰にでも合うわけではありません。そこで、人それぞれの頭の大きさに合わせてヘッドセットを調節できることが重要となります。抜群のフィット感を実現するため、Razer Thresher Ultimate には調節可能なパーツが、高さを変更できるヘッドバンド、さまざまな頭の形に合わせて旋回したり前後に動いたりする左右のイヤークッションの計 3 つ存在します。
しかし、可動パーツは機械設計の耐久性を損なう可能性があります。そのため、重要な可動パーツが複数ある場合、そのパーツを分散させることで、故障のリスクを抑えることができます。特に、戦いに熱中すると周辺機器を手荒く扱ってしまうこともあるからです。Razer Thresher Ultimate のデュアル ヘッドバンド設計は、可動パーツをヘッドセットの各部に分散させることで、最大限の耐久性を確保しつつ、各パーツの調整機能を完全に実現しています。
最後に、素材の選択が、そのどちらにも影響する要素となります。ヘッドバンドにはステンレス鋼 301 を使用することで、日々の損傷に耐えうる頑丈さと耐腐食性を実現。レザーレットを使用した形状記憶フォーム製ヘッドバンドには頭の側に通気性のある生地を使用しているため、熱がこもるのを防ぎ、触り心地も滑らかです。
Razer Thresher Ultimate では、イヤークッション自体も2 種類のうちのいずれかを選ぶことができます。ひとつは、できる限り遮音性を確保することで最高のパフォーマンスを引き出す、レザーレットを使用したシンプルなイヤークッション。もうひとつは、遮音性や音声と引き換えに長時間の快適なゲーミングを可能とする、冷却ジェルをしみ込ませた布製のイヤークッションです。ユーザー自身のニーズに応じて選択できます。
当社では、驚くほどの価値を提供しつつ、ユーザーのゲーミング体験をより良いものにするために製品開発を行っています。ここまでに述べてきたさまざまな要素に次の機能が加わることで、Razer Thresher Ultimate が完成します。